会社の共通ルールはもう決まっている。そのうえで、今回の仕事だけを切り出して依頼メモにして渡す。ユーザープロンプトは、AI に「今回は何をしてほしいか」「どんな条件で答えてほしいか」を、その都度伝える指示です。AI の役割や禁止事項といった前提はシステムプロンプトで決まっていて、ユーザープロンプトはその上に乗せる今回分の依頼書にあたります。
メールの文案、会議メモの要約、提案書のたたき台、長い資料の比較表づくり。同じ AI でも、依頼の出し方ひとつで、返ってくるものの質も方向も大きく変わります。
依頼メモは分けて書く
たとえば会議メモの要約を頼むなら、こんなふうに書き分けます。
目的:来週の役員会で使う、会議の決定事項のまとめ
対象:会議に出ていない役員
条件:決定事項と担当者だけを抜き出す。議論の経緯は省く
形式:箇条書き、5行以内
元資料:以下の議事録だけを使い、書かれていないことは補わない
目的、対象、条件、形式を一文に詰め込むと、どれかが抜け落ちやすい。「分かりやすく」だけでは曖昧なので、誰に向けて、どこまでやさしくするのかを具体的に書きます。文字数や使ってはいけない表現のような制約は、最初に書いておきます。
最後の行のように、元の資料だけに基づいて要約するのか、一般的な知識で補ってよいのかをはっきりさせておくのも大事な点です。
うまく出ないときは一か所ずつ直す
思った答えが返ってこないとき、依頼文を丸ごと書き直すより、条件を一つずつ足したり変えたりするほうが、何が効いたのかが分かって安定しやすくなります。
依頼を細かく書いても、事実の確認や権限の問題までは解決しません。数値、固有名詞、社外に出す文面は、返ってきたものをそのまま使わず、確かめてから使ってください。