新人に口頭だけで頼むより、良い見本を2、3件見せてから頼んだほうが、成果物はそろいます。フューショットプロンプティングは、AI に「こういう答え方でお願いします」という見本を少しだけ付けて依頼する方法です。見本を通して、文章の形や、分類の境目を具体的に伝えます。
たとえば、サポートへの問い合わせを分類させるなら、こんな見本を付けます。
問い合わせ:請求書の宛名を変更したい → 分類:請求
問い合わせ:朝からログインできない → 分類:障害
問い合わせ:CSVの出力方法を知りたい → 分類:操作案内
問い合わせ:先月分の請求額が二重になっている気がする → 分類:
答えの中身より形をそろえたい仕事に
業務では、回答の中身と同じくらい、形がそろっていることが大事な場面が多くあります。問い合わせを「請求」「障害」「操作案内」に振り分ける、議事録の要約を毎回同じ見出しで出す、営業メモから次の行動だけを決まった形で抜き出す。見本なしで試して形がぶれるなら、見本を2〜5件付けるだけで、運用の品質を作りやすくなります。
見本はそのまま手本としてまねされる
この方法は、AI の「見本に似せる力」を使っています。だから、見本に偏りや誤りがあれば、それもそのまま再生産されます。見本を作る人の判断基準は、定期的に見直してください。
見本を作るときは、良い例だけでなく、分類に迷う境目の例を1件入れておくと誤分類が減りやすくなります。見本の書式は、本番で使う書式と完全に一致させます。
見本を増やすほど、送るトークンが増えて費用がかさみます。まずは少ない件数で効き目を確かめ、足りなければ増やします。モデルが更新されると見本の効き方も変わるので、同じ評価用のデータで試し直しましょう。